海外を訪問する時、その国がどのような歴史を持っているのかを本や映画なりで知るようにしている。
今回は、北欧旅で訪問するフィンランドのことを映画「アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場」を通じて学んでみた。
フィンランドに詳しい方からは、この映画は「フィンランド人に最も観られている映画なので、フィンランドの歴史を知るには欠かせないよ!」強く薦められた程である。
訪問直前に公開上映(2019/6/22)されたのにも何か意味があるように感じられ、それも後押しとなった。
イントロダクション
(公式HPより引用)
フィンランドは1939年からソ連と戦った“冬戦争”が翌年に終結。その代償としてカレリア地方を含む広大な国土をソ連に占領された。国土回復を掲げ、1941年フィンランドはドイツと手を組み再びソ連との戦争を開始した。これが「継続戦争」である。戦地についた兵士たちはそれぞれの守りたいもの、帰りたい場所のためにソ連との旧国境も超えて戦い続けた。ここに「兵士達の目線」で描かれた良質かつ精巧に描かれた正統な戦争映画が誕生した。
感想
フィンランドという国から戦争という言葉を今まで連想したことがなかった。
フィンランドは第二次世界大戦において日本と同じく敗戦国であるということをこの映画の舞台「継続戦争」を通じて知った。
戦争の目的は、かつてソ連に侵略された領地を取り戻すことであった。明らかに劣る兵力でありながらも大国に挑み、一時優勢に戦いを進めていく展開に、負けじ魂なるものを強く感じる。
どの戦争においては、大義名分が掲げられる。
しかし、そこにどんな価値があるかと言えば言葉に詰まってしまう。各兵士たちにはそれぞれの人生があり、各々の視点と想いが描かれている。
中でも、あるベテラン兵士の言葉が強く印象に残っている。
「人を殺すのではなく、敵を殺すのだ」
戦う相手も同じ人間でありながら、殺人を正当化せざるを得ない事への戸惑いが伺える。いかなる理由であっても戦争に英雄と呼べる存在などないのである。
国を立ち直すため経済成長を遂げ、教育・福祉分野で世界から注目を置かれるフィンランドは、今日において幸福度意識が高いと称されるようになっている。
その精神を支える背景には、隣国ソ連への敗戦を経た歴史無しには語れないのかもしれない。

1982年生まれ 愛知県豊田市出身
- アウトドアフィットネス インストラクター
- 世界遺産ランナー
- 万里の長城マラソン アンバサダー
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